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ワインはお洒落な飲み物なのか?の巻

公開日: : 最終更新日:2014/01/19 日本語 , , , , , , , , , ,

養老二年(AD718)僧行基が甲斐の国を 訪れたとき、勝沼の柏尾にさしかかり、日川の渓谷の大石の上で修行したところ、満願の日、夢の中に、手に葡萄を持った薬師如来が現れました。 行基はその夢を喜び、早速夢の中に現れたお姿と同じ薬師如来像を刻んで安置したのが、今日の柏尾山大善寺です。

以来、行基は薬園をつくって民衆を救い、法薬の葡萄の作り方を村人に教えたので、この地に葡萄が 栽培されるようになり、これが甲州葡萄の始まりだと 伝えられています。
<ぶどう寺 大善寺縁起>

 

前回、日本初の国産ワインの話をしたので、もう少し大きな意味でのワインの話を少し・・・。

 

最初に引用した文章は、日本にブドウがどのように伝わったのか?についての伝説の一つで、勝沼を中心とする山梨県で栽培されている日本を代表する固有品種のブドウ『甲州種』の逸話で718年(奈良時代ですね)には栽培が始まったという説。

Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A1%8C%E5%9F%BA

行基 Wikipediaより

もう一つ、伝説があって、やはりこれも勝沼で、1186年(鎌倉時代なり)に甲州市勝沼町の上岩崎という場所に住んでいた雨宮勘解由という人が、付近の山「城の平」で毎年3月27日に行われる石尊祭へ例年のように村人と一緒に参列するため山道にかかった時、偶然、路傍につる性の植物を発見し、これを自園に栽培することにしたところ、5年後に初めて約30の房が実った。この実がとっても甘くて美味しかったので、この果実の繁殖方法を研究したのが始まりという。

 

この二つの素敵な伝説の他に、紀元前4000~3000年前には古代エジプトに存在していたというブドウが、古代ヨーロッパからシルクロードを経由して中国。そして奈良時代に中国から日本に伝わったと言う、面白みのない説もある。

 

とにもかくにも、ブドウは日本に昔からあったフルーツだということは確かなり。

 

しかしながら、ブドウからお酒を作るっていう文化は欧米の文化を大急ぎで取り入れようとした明治政府が推奨するまでは生まれず、明治3年頃、山梨県甲府の山田宥教と詫間憲久がぶどう酒共同醸造所を設立したのが最初。

 

以降は、明治政府の殖産興業政策によって各地に国立の醸造所や民間のワイン会社が設立され、明治10年山梨県勝沼町に「大日本山梨葡萄酒会社」が設立され、ぶどう栽培とワイン醸造の目的でおフランスに研修に行った人たちもいた。

 

ブドウを食べる習慣はあったのに、ワインを作らなかったという長い歴史は、当たり前だけど現代にも影響を与えていて、世界レベルでは、収穫されたブドウのうち、たった1割しか生食用にされていないのにもかかわらず、日本では、約8割が生食用!

 

ちなみに、ワインを作るために使われるブドウは世界では80%、日本ではたったの1割。
だから日本はブドウの生食大国なんだよね。

 

確かに、世界の各地でブドウを食べた経験があるけれど(←大袈裟)、日本で食べるブドウが一番美味しいと思うのであーる。

charmant_winery_02

 

そうそう、前回紹介した始めての国産のワイン『赤玉ポートワイン』の原料として使われたブドウは甲州産のブドウかと思っていたら、なんと、大阪で作られていた物だということを発見した!

 
こちらをご参照ください。日本経済新聞 電子版

 
大阪がブドウの一大産地だった頃もあったそうで、デラウエア種、甲州種、マスカットベリーA種の供給地の1つであり、大阪府のブドウの栽培面積は昭和初期に1000ヘクタール近くで、なんと山梨県を抜き全国1位だったこともあるらしい。(2011年は収穫量で7位)。

 

日本でワインを飲む文化が一般的に広まり始めたり、本格的なワイン作りが日本で始まったのは昭和のオリンピックの時や、大阪万博の時。

 

戦後の話だからまだまだ歴史は浅い。

charmant_winery_01
 

でもね、まだ100年も経っていないのに、ウイスキー同様、日本産のワインも世界の品評会でちゃんと認められている現代、もはやコンプレックスは不要なのだ。

 

実は、日本食(今は和食と言った方が検索であがりやすいな)には日本産のワインの方があったりするのだ。(もちろん日本酒や焼酎というチョイスもあるけど!)
特に、お寿司やお刺身などの生魚やら、おフランスのシャブリが合うとされている生牡蠣でさえも、フランス産やイタリア産のワインだと、口の中がキシキシするような気がしていたのだ。

 

そして、ある日、すき焼きと一緒に店の人に薦められたフランスの赤ワインを飲んだ時に確信に変わった。こんなマズイすき焼きはないんじゃないか!と思う程、口がイガイガになるし、卵の生臭さが口中に広がって・・・。生卵との相性が最悪なんだよね。

 
生卵を食べる文化は欧州にはあまりないしね・・・。
(って、キャビアとワインが合わない理由と同じような気がする・・・)

 

しかし、こういうことは、あまり大きな声では言えないし、大体、ワイン好きの方はおフランス派が多いので、酒の席で要らぬ口論は避けたいので、ワタクシの密かな意見として心の中に長いことしまっていた。

 
でもね・・・、少し調べて見ると、どうやら嘘でもないみたいなんだよね。

 
 

日本産ワインはヨーロッパ産ワインに比べて含有する有機酸塩が少ない。これは大陸内陸部でブドウの生産から発酵までを行うヨーロッパと、比較的内陸部であっても海からの影響を少なからず受ける日本との、地理的条件の差異によるものと考えられている。
この特徴から大陸産ワインに比べて魚介類との相性がよいとされている。

Wikipedia 日本のワインより

 
 
 
ウイスキーと同様、明治になってから一生懸命に海外の文化を学んで、日本の原料で国産のワインを作ろうって思う気持ちは敬意を表するべきすごいことだと思う。
残念ながら、ボルドーやらブルゴーニュのおフランスのワインの産地による違いや、イタリアワインの違いを語る日本人は多く存在すれど、(事実、ソムリエの数は2位のフランスに大差をつけてダントツの1位なんだとか・・・)日本のワインの産地やブドウの品種による違いについて語れる人はいったいどれだけいるのであろうか・・・。

 
 

むむむむ・・・

 
 
かく言うワタクシも、日本のワインに着目したのはごくごく最近のことなので、大きなことは決して申せません。

 
 
しかーし、明治の世に努力した我々ご先祖の功績を日本人は敬意を持ってもっと知っておくべきかなーと思う次第であります。
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