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出羽守について考えてみた!の巻

出羽の起源は、708年(和銅元年)9月28日に、越後国に設置された出羽郡である。712年(和銅5年)9月23日に出羽国に昇格し、翌10月1日に陸奥国から置賜郡と最上郡を譲られて国としての体制が整った。その後、東国・北陸などの諸国から800戸以上の柵戸を移住させた。さらにその後も柵戸や公民を中心とした郡制施行地を拡大していった。 以後陸奥国と並ぶ辺境の国となり、733年(天平5年)頃には雄勝郡が設置されたと見られる。その後雄勝郡は一旦放棄されたと見られているが、759年(天平宝字3年)には雄勝城の設置に合わせ改めて、雄勝郡、平鹿郡が置かれた。その後8世紀中に、秋田郡、河辺郡が置かれ、山本郡(後の仙北郡)が平鹿郡から分離するなど徐々に領域を北に伸ばした。886年(仁和2年)には最上郡から村山郡が分離し、その後延喜年間までに出羽郡から飽海郡、田川郡が分離したと見られている。最終的に出羽国の管理する郡・郷は、11郡58郷であった。なお、平安時代まで、出羽は「いでは」と読んでいた。
出展:Wikipedia

512px-地図_令制国_出羽国.svg

赤い部分が『出羽の国』。現在の山形県と秋田県の一部。

 

そして、出羽の守の『守』とは、今でいうところの県知事のような存在であーる。

 

なーんてことを言いたい訳ではもちろんなく、日本語独特の言い回しとしての『出羽守(読み方:デワノカミ)』について考えてみたことをちょっと書いてみようと思う。

 

出羽守とは、外国を引き合いに出して日本を論じる傾向が強い人のことを意味する。
昔、出羽の国にそういうことをする殿様がいたから・・・という訳ではなく、例えば『アメリカでは・・・』とか『欧米では・・・』というように、『では・・・』と言うから出羽守。

はい。ワタクシの大好きなダジャレであります。

 

何かの良し悪しの話をする時には、『絶対善』『絶対悪』とカテゴライズされることの方が圧倒的に少ないので、比較となる基準が必要となってくる。だから、その比較基準を自分が見知った経験のある外国に設定して、日本を論じるのが出羽守の仕事なんだけど、最初は憧れの目で見られていても、最後は嫌われる末路を辿る場合が多かったりする。

この手の話を考える時には、いつも結局のところ、孔子の宥坐之器に行き着いてしまうのだけれど、

(「えっ?何それ?」と思う方は、続 西園寺通信『タルを知る!の巻』をご覧ください。)

 

憧れや羨ましさも、バランスを欠いてしまうと、嫉妬に転じてしまうし、『引きこもり』を誘発してしまうし、相手が知らない情報を披露することも、最初は凄い!と尊敬の念を抱いていたとしても、バランスが崩れると、『偉そう!』『上から目線!』に転じてしまう。

 

陰陽の考え方で行けば、何事も良い面もあれば悪い面もあるわけだから、批判の対象になり得るのは、なにも出羽守だけじゃないんだよね・・・。

onmyo

 

いやいや、本当にバランスをキープするのは難しい。

 

バランスが崩れた結果の他に、何が出羽守のマイナスポイントなんだろ?って考えてみた。

 

皆、それぞれの場面や国で嫌なこともあるし、我慢もしてる。マイナスの面ばっかり見ていると、プラスの面があったなんてことも忘れがちになっちゃったりもする。

で、隣の芝生は青く見えるって言うけれど、他人のことが羨ましくなっちゃう。そして憧憬が嫉妬に転んじる。

そんな中で、『○○の国ではXXなのに、日本はダメだよね。』 なんてダメだしを食らうと、最初は反省して、『お手本として頑張るべ!』なんて思うけれど、ダメ出しが重なってくると、イライラ指数が増加し、

 

『ここは日本じゃ!引っ込んでろ!ボケ!カス!嫌なら出て行け!』

と、開き直っちゃうのはよくある話・・・。

 

そりゃそうだよなー。皆、まだ見ぬパラダイスを望みながら、日々我慢を重ねているのに、『パラダイスではこうなんだよ~』なんて話をされたら、嫌になって当然かも。

 

でもさ、実は、パラダイスなんて存在しないんだよね。モーリス・メーテルリンクの童話『青い鳥』が思い浮かんだ。

 

どこの国も良い所もあれば悪い所もある。
今までこれと言って何の特徴もない『普通』と思っていた自分の家の庭も、隣の芝生にお邪魔して、自分の庭には咲いていない花や、自分の庭にはいない虫なんかを発見して、改めて自分の家の庭の特徴が分かったりする。

だから、井戸の中に閉じこもっている蛙にならないで、大海に泳いで行って、異文化を体験をすることは、我を知るっていう意味でもとっても良いことだと思うんだけれど。

 

小さい頃、買って欲しい物が買ってもらえないシチュエーションの時に、

「○○ちゃんは持ってるのに!」とか

「友達は皆持ってるのに!」

などと不平を言うと、よく母親から

「うちと、○○さんの家とは違うんです!」

と叱られたことを思い出してしまった。

 

完璧な人間がいないんだから、その人間が作り出す国だって完璧なパラダイスはある訳ない。

そしたら、やっぱり大事なのは、特徴なんじゃないかな?って思ふ。

 

bluebird

 

最後に、「○○の国では~」という言う人を『出羽守』と呼んで揶揄するのであれば、「でも、うちだってXXじゃんか!」と反撃することを、ワタクシは個人的に『平成デモクラシー』と呼んで推奨したいと思っております。
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