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潮干狩りのすゝめ

If you want to read this article in English please refer to “Mission: Shiohi-gari!” in 2 Hours Drive From Tokyo!

天は海の中に無駄を作らず、無駄は人によって造られると言えり。(中略)されども今広くこの人間世界を見渡すに、かしこき人あり、おろかなる人あり、貧しきもあり、富めるもあり、面白き者もあり、面白くなき者もありて、その有様雲と泥との相違あるに似たるは何ぞや。その次第明らかなり。実語教に、人実行あらざれば智なし、実行なき者は愚人なりとあり。されば賢人と愚人との別は、実行すると実行せざるとに由って出来るものなり。

世にも有名な福沢諭吉先生の『学問のすすめ』の冒頭の一節のパロディーです。
もう一度申し上げます。ワタクシ西園寺が創作したパロディーです。
本当の冒頭部分を知らない方は、まずはコチラでご確認を!

yukichi

福沢諭吉先生 近影

 

かく言うワタクシも、この年になるまで、潮干狩りというアクティビティーについて多少バカにしておりました。

猛省・・・。 _| ̄|○

自分の非を他人のせいにする訳ではないのだけれど、生まれてこの方、ワタクシが持っていた潮干狩りに対するイメージが悪すぎました。

ゴールデンウィーク頃に、砂浜が満員になるかという勢いで必死に穴を掘る人人人・・・

そして、人集めのために外国産の貝を浜辺に撒いているという黒い噂・・・

ワタクシが持っていた潮干狩りに対するイメージはこの二つ。

由縁、数十年間、足が遠のいておりました。

shiohigari

ゴールデンウィ-ク中の某潮干狩り場の様子

 

しかしながら、先日、初めて潮干狩りを経験し、ワタクシの考えは非常に偏った情報に基づいた間違えたものであったことに気付いたのでありました。

恐らく、ワタクシが頂いていたような偏見を持たれている方は水辺から遠くに離れた所にはかなりの数、生息しているのではないかと考え、改めて、潮干狩りの面白さを広めてみようと考えるに至った次第であります。

そして、我々が日本の文化を世界に伝えるサイト2 HOURS DRIVE FROM TOKYOでも、紹介してしまった手前、我々が実践しないでどうする!ということで、実際に経験して参りました。

我々の調査によると、潮干狩りは大雑把に分けると『有料』と『無料』の2種類に大別できます。そして、もちろん、その2種類とも体験して参りましたので、ご報告を。

 

○『有料潮干狩り所』

-行った場所:走水海岸 (神奈川県横須賀市)
-行き方:電車・・京急線馬堀海岸駅下車 京急バス観音崎行で伊勢町下車 徒歩2分
車・・・横浜横須賀道路馬堀海岸IC出口右折 観音崎方面へ1km
-料金:大人1200円
-収穫できる貝:アサリ
-持ち帰れるリミット:2kg (超過1kgにつき超過料金600円)

hashirimizu_beach_04

走水海岸潮干狩り場 受け付けの目印

 

この目印のある角を曲がって早速、漁業共同組合の方々に料金をお支払いし、密猟者ではなく正規のシオヒガリストであることを証明するために、きっちりと見える所にチケットを提示!

hashirimizu_beach_07

潮干狩りに似つかわしくないシャツの色ですが、赤のチケットはよく映えますね。

 

そして、100円で熊手と無料のカゴをお借りしていざ、海岸へ出発!

hashirimizu_beach_10

平日はこの通り空いているのでお薦めです。

 

-走水海岸の特徴:岩場。
-狩果:干潮時間を1時間ほど過ぎた位に終了。

hashirimizu_beach_09

目測で4kgを狙い(2人分)、狙い通りに4kg弱。

 

-狩りのポイント:バージン・シオヒガリストのくせに、生意気なことを申し上げるようですが、貝脈を探し出すのがポイント。我々の場合、岩場だったので、岩を持ち上げてどかし、その下の砂地に潜っているアサリ君を狩らせて頂きました。

-有料だから獲れて当然なのか?:そういう訳でもないようです。たくさん獲れてる人も、そうでない人もいらっしゃいました。お金を払った分を取り戻せるか、要は『元が取れるか否か』というように考えるのは、どうにもお下品です。慎みませう。そもそも、料金は、この狩場を整備管理してくださっている横須賀市東部漁業協同組合走水大津支所の方々へのチップと考えるべきだと思われます。

-貝は撒いているのか?:聞いた話によると、シーズン終わり頃、いわば貝が獲り尽くされてしまった頃には、補充という意味で撒かれることもあるようですが、シーズン始めは、自然の、ナチュラルのアサリ君だけのようです。エキスパートの話では、アサリの貝の柄を見れば、地元のアサリか輸入モノのアサリかは明確に分かるそうです。

 

○『無料潮干狩り所』

-行った場所:大洗第二サンビーチ(茨城県東茨城郡大洗町)
-行き方:電車・・JR 水戸駅から鹿島臨海鉄道大洗鹿島線 もしくは 茨城交通バス アクアワールド大洗行き
車・・・北関東自動車道 水戸大洗IC もしくは 東関東自動車道 潮来IC

-ポイント:グッズのレンタルはないので、最低限、熊手とザルとバケツは持参するべきです。そして、潮干狩りに用いるお道具には制限があります。大型の熊手は禁止。あくまでもハンディータイプ。我々のようにマイ熊手を持っていない方は、近くのコメリで購入してください。

komeri

潮干狩りグッズはもとより農業関係のものは全て揃うコメリ。ちなみに、我々は将来のタケノコ狩りのためにハンディー鎌も購入しました。

 

-持ち帰れるリミット:1kg
-収穫できる貝:ハマグリ
-走水海岸の特徴:美しい砂浜。サーファーとシオヒガリストが共存。

ooarai_beach_02

 

-狩りのポイント:まず問題は、この広い海岸のどこを掘るか?ということ。岩場の走水の場合は、狩場は限られていましたが、広い大洗海岸の場合は、狙い目を見つけるのがまず難しい・・・。ポイントは、プロっぽい方々がどこを狙って掘っているかを見習うこと。そして、波が引いた瞬間にハマグリが呼吸をしてでき穴を発見すること。
まさに自然との勝負!

-狩果:干潮時間を2時間ほど過ぎた位に終了。だんだん水位も上がって来るし、人も少なくなってくるので。あきらめ時が肝心。

ooarai_beach_06

初めてにしては上出来だと自己暗示。

 

そして、3センチ以下のハマグリ君は、大きくなれよ!と叫びながら海に返しました。広大な砂浜の無料潮干狩りスポットは素人には非常に難しいです。周りを見回したところ、もちろん、大量のプロらしき方々もいらっしゃいましたが、狩果ゼロっぽい方々もちらほら・・・。

ちなみに、茨城県には有料の潮干狩り場もあります。

 

○結論

無料スポットに行くか、有料スポットに行くかは、どれだけ貝を持って帰りたいか、そしてどれだけ自分に腕があるかという2つのポイントを考慮して決めるべきだと思われます。どちらの方が面白いかなんてことは存在しません。それぞれにそれぞれの楽しみがあります。

そして、もう一つ大切なのは、いつ行くか?

 

今でしょ!

 

って訳でもありません。

干潮時間などの潮の状態をきちんと把握しないと、全く狩れない場合があるので、要注意です。
ちなみに、走水海岸のサイトでは、お薦め程度が◎○×で示されているので、是非、チェックしてみてください。
潮干狩りに適している時間帯は干潮時間の2時間前後です。

思ったのですが、自然によってもたらされる災害の被害は、人間によって癒されると思うのですが、人間によってもたらされる被害は、自然によって癒されると感じております。人間関係に疲れたら、自然の中に身を置いて自然と付き合うのが最も効果的な治癒方法だと思ってます。自然は、山の緑も海の水も人間の心にたまったゴミを全て飲み込んでくれます。ただし、受け入れてくれるのは心に溜まった目に見えないゴミだけ。だからこそ、目に見えるゴミは人間が自然の中に絶対に置き去りにせず、自分で責任を持って処分しようね!

それに、ワタクシは今回、初めて、潮干狩りをしたことによって、生きたアサリ君たちが、こんなにもアクティブだったのかということを初めて知りました。アサリ君の泳ぎ姿も初めて見ました。

他の動物に比べて、生きている姿を見ていたとしても、また、たとえ名前をつけたとしても(ちなみにワタクシはアサリくんたちにスティーブたちという名前をつけました)、血は出ないし、叫び声もあげないし・・・という極めて手前勝手な理由なのですが、あまり罪悪感なく料理して食べることができることもポイントです。

しかし、罪悪感が少ないとはいえ、生きた命を頂くわけですから、リスペクトは必要で、できるだけ美味しく食べようと心がけました。

ポイントは、海の水を多めに持ち帰り、家に帰ってから海の水に漬けて完全に砂だし。(3時間くらいでも良いそうなのですが、ワタクシは1日半かけました)そして、砂出しし終わった後は丁寧に水洗いし、30分くらいザルにあけて塩分を抜く。

その後、調理したアサリ君のプリプリさ加減と、甘みさえ感じる旨みは絶品で、スーパーマーケットで売っているアサリには2度と戻れない体になりました。

日本の海岸線地域は、魚介類が豊富だったために農業をしなくても生活できたから縄文時代から弥生時代への移行が遅れた地域もあったとのこと。とっても理解できます。

海岸線の開発で潮干狩りが出来る地域が昔に比べて非常に少なくなってしまったことは残念なのですが、今後、ワタクシのように潮干狩りの楽しさに目覚める人間が多くなり、需要が高まれば、日本が再び海とさらに仲良く共存していける方向に進むのではなかろうかとも思い、是非とも、潮干狩りブームが来たらんことを望んでおります。

 

そして、できれば、平日!もしもお休みがカレンダー通りのお仕事をされている方々や学生の方々は、大潮の時に、いっそ、お休みを取って空いている潮干狩りを体験してリフレッシュされてみたらいかがでせうか?

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