*

舶来盲信の時代は去れり?の巻

醒めよ人!
舶来盲信の時代は去れり
酔はずや人
吾に国産
至高の美酒
サントリーウ井スキーはあり
片岡敏郎氏による寿屋(現サントリー)の新聞広告

 
 
これは、1929年(昭和4年)に国産ウイスキー第1号となる製品を「白札」(現在のサントリーホワイト)が初めて出荷された時の新聞広告。

1929年という年がどうゆう時期であったかといえば…

第一次世界大戦が終了したのが1918年。
アメリカで禁酒法が施行されていたのが1920年~1933年。
そして密造酒の強奪がらみでアル・カポネが裏で糸を引いていた『聖バレンタインデーの虐殺』が起こったのが1929年の2月14日。

当時、サントリーの創業者 鳥井信治郎氏は、第一次世界大戦後の混乱でヨーロッパに出回っていた粗悪なウイスキーを輸入したけれど、品質の悪さから販売するわけにはいかず、ワインの樽の中に空けて放置していたそうです。そして、数年後にその放置されていたウイスキーを飲んでみたところ、樽熟成が進んでいたことで良い味に変化していることに気づき、ウイスキーの奥深さを知る・・・。

 

これがきっかけ。
きっかけは、たいてい偶然。

スコットランドで本場のスコッチウイスキーの製造を学んだ竹鶴政孝氏を招聘し、1924年(大正13年)よりウイスキーの製造を開始し、5年後に販売開始。

ただ、現実は厳しく、市場からの反応は「ピート臭が強く、飲みにくい」といった不評が多数を占め、寿屋へは白札の返品が相次いだ。

注: ピート臭というのは、ウイスキーの原料となる大麦を乾燥させる時にピート(泥炭)を燃やすことに起因する、『煙っぽい』、『病院のような』、『薬品的な』、『海藻のような』臭いのことであーる。

しかし、その後の度重なる失敗にもあきらめることはなく、日本人にも愛されるウイスキーの追求を続け、そしてついに1937年(昭和12年)、「サントリーウイスキー12年」(現在のサントリー角瓶)で遂に成功を手にすると共に、誰もが無理だと信じていた国産ウイスキー事業を成し遂げた。

 

『舶来盲信の時代は去れり』というコピーが誕生し、日本はもう遅れた国ではないのだという精神が芽生えたのが、黒船来航で日本が世界から取り残されていたと気づいた1853年から76年後。

1868年に明治政府が出来て、開国に猛進し始めてからたったの60年後のことなのだ。

そして、実質的に追いついたのが、その10年後。

 

日本は、1868年に鎖国をしていた江戸時代から新しい明治時代になり、グローバル化の道をつき進み、日清戦争、日露戦争、第一次世界大戦に勝利し、世界の先進国の一員として肩を並べる。が、その後、1945年に敗戦。約80年かけて築いてきたものを全て失った。
戦後は、復興に猛進し、約20年後の1964年には東京オリンピックを開催するまでに復興。そして、1991年のバブル景気の崩壊まで、経済成長を常に右肩上がりで推し進めて行った。

現在、2013年年末。

明治元年から145年。
第二次世界大戦の敗戦から68年。
バブル崩壊から22年。

そして、『舶来盲信の時代は去れり』と言われてから84年・・・

 

テクノロジーの革新のスピードは速まっているけれど、人の心のスピードは落ちているような気がする。それとも、明治から昭和初期にかけて早くチェンジし過ぎたための揺り返しか・・・。

 

そして、現在、『舶来盲信の時代』は去っているのであろうか・・・?

もちろん、その物が生まれた場所で作られたオリジナルの美味しさは素晴らしい。

でもさー、かっこいい大人としては、ラベルやイメージで簡単に判断する前に、きちんとした知識を身につけたいものだよな。

 

これらの知識を得たのは、山梨県の白州にある蒸留所を訪れたことがきっかけなのだ。
やっぱり何事もきっかけだよな。
かく言うワタクシは、今まであまりウイスキー自体には興味がなかったのだけれど、蒸留所の見学ツアーに参加したり、サントリーウイスキー美術館を見学して、とっても興味を持ったのだ。

白州は、山梨県の北部にある、甲斐駒ケ岳、八ヶ岳がとっても綺麗に見える素晴らしい場所なのだ。
山梨県と言うと、今は世界遺産に登録されたばっかいということで富士山に人気が集まっているけれど、
中央高速道路に乗ったら河口湖方面と分岐する大月JCTを通り越して、『須玉』もしくは『小淵沢』まで足を伸ばしてみて欲しい。

 

ちなみに・・・・、東京から2時間車を走らせて行ける場所を紹介しているサイトはこちら。(英語のサイトだが英語を勉強するか日本語に訳して見てくれ!)

そして、サントリー白州蒸留所のサイトはこちら

白州は甲斐駒ケ岳のきれいで美味しい水の宝庫!
その水で作ったウイスキーは、同じ水源の水で割ると美味しいらしい。
ワタクシは、蒸留所ツアーの後に試飲で頂いた白州のスパークリングウォーターで作ったハイボールに惚れてしまったぞ!
にほんブログ村 歴史ブログ 日本の伝統・文化へ

 
西園寺怜の試して欲しいお薦め商品!

 

サントリー 山崎・白州 
ヘビリーピーテッド 2013 700ml
飲み比べセット
【数量限定発売】
日本のウイスキー
サントリー シングルモルト
白州18年
【新発売】 サントリー 白州 
ノンビンテージ シングルモルト
ウイスキー 43度 700ml(3)
サントリー 白州 シェリーカスク 2014 700mlサントリー カスクオブ白州
ホッグスヘッド1998 56%700ml 【限定品】
サントリー 白州 43% 700ml
(シングルモルトウイスキー)
ミネラルウォーター
サントリー 天然水
南アルプス 550ml×24本
サントリー 南アルプスの
天然水スパークリング
500ml
ペットボトル 24本入
〔炭酸水〕 【軟水】
[ミネラルウォーター 水
ソーダ]
【送料無料】
サントリー 南アルプスの
天然水スパークリング 500ml
ペットボトル 48本
(24本×2ケース) [炭酸水 軟水]
[ミネラルウォーター 水 ソーダ]

FavoriteLoadingAdd to favorites

Google Adsense

関連記事

koshi

タルを知る!の巻

孔子觀於魯桓公之廟、有欹器焉。 孔子問 於守廟者曰「此為何器?」 守廟者曰「此蓋為宥坐之器。」

記事を読む

hashirimizu_beach_01

潮干狩りのすゝめ

If you want to read this article in English please

記事を読む

bluebird

出羽守について考えてみた!の巻

出羽の起源は、708年(和銅元年)9月28日に、越後国に設置された出羽郡である。712年(和銅5年)

記事を読む

300px-Bagnoregio_civita_panorama_cropped

死にゆく運命と言われても・・・の巻

[東京 8日 ロイター] - 民間の有識者による日本創成会議(座長:増田寛也東京大学大学院客員教授、

記事を読む

joyanokane

VIVA 煩悩!!の巻

今日ごとに 今日や限りと 惜しめども またも今年に あひにけるかな 藤原俊成  (新古今和歌集)

記事を読む

chou

誕生日に思ふ・・・

時の経つのは本当に早いもので。 この前、お節料理を食べたと思ったら・・・あっという間にもはや7

記事を読む

catwashingitsface

招き猫の謎を探る!の巻

英語が得意じゃない日本人の読者から『日本語でも書いてくれ!』という要望書を頂いたので、日本語でも同じ

記事を読む

pra_bod_img_04

脊髄反射による英語恐怖症のようなもの・・・の巻

せきずいはんしゃ【脊髄反射】 脊髄が中枢となって起こる,最も単純な反射の総称。例えば膝蓋腱(しつが

記事を読む

charmant_winery_02

ワインはお洒落な飲み物なのか?の巻

養老二年(AD718)僧行基が甲斐の国を 訪れたとき、勝沼の柏尾にさしかかり、日川の渓谷の大石の上で

記事を読む

asadamao

For Whom Exist The Olympics?  オリンピックは誰のもの?の巻

個人的にオリンピックは好きでもあり嫌いでもあり・・・ 嫌いと言ってしまう理由は、どうも感情移入

記事を読む

Google Adsense

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

Google Adsense

Can you imagine
A Solemn Ceremony at Convenience Stores

I am always told by the manager to

a robot which (who) works as a receptionist
Photo by Josh McKible
Which do you prefer, a robot or a man?

In the last article, I wrote about

construction
Before You Get Married To A Japanese Man

If you are a regular reader of my b

When it needs power, the smoke becomes very black with fly ash
Photo by Navis Argenti
the 2015, the ‘Loco’-motivated year

I had a chance to see a marvelous s

Illuminated Meguro River for Christmas in Nakameguro area
Photo from
The Year of 2014 is ending..

Today, it is the last day of 2014.

→もっと見る

  • 2HDFT_hedder

    • Name (necessary)

      Mail Address (necessary)

      Subject

      Questions

    • Would you like to support a film-making on Japanese culture?
    • Japan from a point of view of a Belgian friend
    • Are you curious to see a Vlog of a friend who is inspired by Japanese music?
    • Wanna purchase beautiful photos for your rooms?
    • Wanna know more about Japan?
    Follow

    Get every new post on this blog delivered to your Inbox.

    Join other followers:

    PAGE TOP ↑